左下6の神経を保存する処置

投稿日:2019年11月11日

カテゴリ:根管治療

出来るだけ神経を残したい

虫歯が大きく神経を抜いたことのある方も多いかと思いますが、神経は残した方が歯にとっては健康的です。仕方なく取らざるを得ない場合には、きちんと根の治療、いわゆる根管治療をしなければなりませんが、残せるのであれば、保存したいものです。今回は、虫歯が大きく、通常であれば神経を取らなければならないだろう症例のその神経を、保存したケースの紹介をします。

 

大きい虫歯がある・・・

当院に受信された時の主訴です。話し合いの結果、神経を保存する処置にトライすることになりました。実際に治療した写真を提示します。

インレーを外した際の写真です。大きな虫歯を確認できます。

虫歯をとります。

辺縁の部分のみ虫歯をとり、ここに人口の壁を作ります。

表面処理をして

青色のコンポジットレジンを盛ります。

人口の壁を作った後、ラバーダムをして、残りの虫歯をとります。

虫歯を取り除くと、神経が露出したので、

あえて神経を露出させ、

神経の表面を消毒し、圧迫止血し、整えます。

この後、MTAセメントを充填し、

完了です。

この後、コンポジットレジンで土台を作り、最終的にかぶせていきます。

 

まとめ

この治療、実は、患者さんのご家族の見学希望があったため、処置の間、ずっとご家族の方が見ていました。まさにライブオペですね。普通のことを普通にやれば、なんてことはありません。ありのままのことをフェアに行うだけです。

実際に、これだけ大きな虫歯です。今度、神経にダメージが起きて、神経を取らなくてはならないかもしれません。しかし、残した方が健康的です。できることを行い、あとは神様にお祈りをします。

このような治療を行うことのできる調布市の歯科医院をお探しの方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院