触っただけで激痛 穴があいていた左上奥歯の治療

投稿日:2019年11月13日

カテゴリ:根管治療

左上6が触っただけで激痛・・・

他院で4ヶ月前から根管治療を受けており、痛みが止まらず、再根管治療しても痛みが引かず、当院に転院して来た患者さんです。先日、なぜ激痛が続いていたのか、マイクロスコープで撮影した写真を説明しました。

痛みの原因は、触られていなかった4本目の根管があり、その部分の感染が残っていたことだと思われます。その部分を触ると、隣の根管から膿が出て来ました。

また、他の根管を確認すると、変な方向に穴が空いていました。

今回はその後、どのような治療をしたのか、紹介します。

 

MTAセメントによるパーフォレーションリペア

あえてかっこ良く歯科用語で表現しましたが、なんてことはありません。すごく大切なことですが、特殊なセメントで穴を埋めただけです。

やり方としては、

この穴に、スポンゼルと呼ばれる材料を穴に敷き詰め、MTAセメントの支えにします。

敷き詰めた後、綺麗にした本物の根管に、

MTAセメントを詰めながら、

変な方向に空いた穴ぼこも、MTAセメントで塞ぎます。

触られていなかった根管「MB2」はガッタパーチャポイントで充填しました。

これで、根管治療完了です。

この後、土台を建て、被せ物をします。

 

まとめ

この患者さん、術前に感じていた痛みは、ほぼ無くなり、前回の来院時には、被せ物の型取りをしました。根の治療をした歯は、人間でいうと進行癌と同じなため、いつ壊れてしまうかはわかりません。しかし、それでも、この歯が健康であることを、ただただ神様にお祈りするばかりです。

根の治療がうまく行かず、痛みや腫れで悩んでいる人は後を絶ちません。今回も患者さんも最初から、このような精密な治療を、きちんとしたルールに従って受けていれば、問題はなかったと思います。

このような精密な根管治療を行うことのできる調布市の歯科医院をお探しの方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院