他院で治療しても引かない痛みが治りました

投稿日:2020年8月31日

カテゴリ:根管治療

引かない痛みを主訴に来院された患者さん

今回の患者さんは70歳の女性。右上の奥歯の根管治療を他院で受けていましたが、痛みが引かないとのことで、当院に来院されました。

診査の結果、根管治療が途中であってので、根管治療をこちらで続けることになりました。

 

内部に大きな穴が空いていました

ラバーダムして、マイクロスコープで内部の状態を確認したところ、

大きなセメントのようなものが入っていました。おそらくスーパーボンドだと思われます。

これを取り除くと・・・

大きな穴が空いていました。おそらく、前医の先生が誤まって開けてしまったものと思われます。術前のCT診断からもある程度はわかっていましたが、やはりパーフォレーションでした。

このあと、前医の先生が見つけられなかったのであろう、もう一つの根管を見つけました。そして、これも含めた根管を通常通り、処置をして、

最終的な材料を詰めました。

このあと、この空いていた穴ぼこをMTAセメントにて、封鎖しました。

一週間後、再度来院し、土台を建てる際の写真です。MTAセメントが硬化してるのがわかります。

これらの処置が要因であるかは定かではありませんが、患者さんは痛みを感じなくなったとのことです。

 

まとめ

痛みが取れたのは、良いことですが、この治療によって取れたのかはわかりません。気持ちの問題もありますし、確実なことは言えません。しかし、最も良いことは、感染のコントロールをし、この歯の抜歯が回避できたことです。この歯がなくなると、この患者さんは入れ歯、もしくはインプラントを必要とするところでした。患者さんも喜んでいただき、何よりでした。

このような精度の高い根管治療をご希望の方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院