神経が死んだ歯の内部

投稿日:2021年4月28日

カテゴリ:根管治療

「神経が死んでいます・・・」

このようなことを歯科医院で伝えられた患者さん、いらっしゃるかと思います。この後、根管治療をしますよね。

しかし、そもそも「神経が死んだ」とはどうゆうことなのか?

そして、しもしも「神経」とは?この神経とは、専門的に言うと「歯髄」と呼ばれている歯の内部に存在する軟組織で、この部分に温度などの刺激が加わると「しみる」「痛い」となるのです。

これが、生きている歯髄です。

この軟組織が細菌感染すると「神経が死んでしまう」のです。この神経が死んでしまった状況を多くの方が見たことがないと思いますので、実際の写真を提示致します。

これが神経が死んでしまっている状態です。内部には、先ほど示したようなゼリー状の組織は細菌感染し、溶けてしまっているので、存在せず、空洞になってしまいます。この状況は、専門的に言うと「歯髄壊死」と呼びます。この穴の周りにドロッとしたような異物があるのがわかると思います。これは「プラーク」と思われます。細菌が内部に侵入してきている証拠と思われます。

このように、神経が死んでしまうと、歯の内部は空洞になり、細菌が侵入し、暴れたい放題な状態になります。この結果、根の先に炎症が起きてしまい、この根の先の炎症を「根尖性歯周炎」と呼ぶのです。

こうなると、この細菌を取り除き、歯とその周囲組織の健康を回復する必要があるのです。これが根管治療です。

精密な根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院