根の治療の大まかな流れ。(ラバーダムの後)

投稿日:2022年2月8日

カテゴリ:根管治療

歯科治療

歯科医院で行う治療は虫歯治療、歯周病治療、噛み合わせの治療、外科治療(抜歯など)、矯正治療などさまざまあります。特に多い治療が虫歯治療と歯周病治療です。

どちらも細菌感染によって生じる病気に対しての治療です。

細菌は汚れることで繁殖します。その結果、細菌の出す酸によって歯が溶ける状態が虫歯、歯の周りの歯茎や骨が侵襲を受けるのが歯周病になります。

初期の虫歯や歯周病では自分でしっかり汚れをとる、つまり歯ブラシを頑張れば進行が止まり、治療しなくても現状維持されますが、ある程度進行すると、穴やポケットが生じて歯ブラシなどの道具では汚れが掻き出せなくなるため、さらに進行してしまいます。そうなると歯科治療で穴を詰めたり、ポケットの中を綺麗にする治療を行うというわけです。

虫歯治療は小さい虫歯であれば、虫歯を選択的に除去して詰めることですぐに治すことができます。

歯の中は空洞が存在し、そこには神経が満たされています。虫歯が大きいと神経の管まで細菌が侵入してしまうため、根の中を綺麗に洗浄して、封鎖していきます。この治療を根管治療と言います。

根管治療は虫歯を徹底的に除去して、根の中を洗浄液で綺麗にして、可能な限り細菌が減った状態で封鎖すし被せることで、歯として機能を復活させる方法です。

これは歯にラバーダム防湿を行い、歯を上から見た写真です。マイクロスコープで拡大した見ています。

根の中に昔治療した材料が詰まっています。

根管治療は日本の保険治療の成功率は3〜5割ほどで再治療が多いです。この方も以前他院で治療した歯が痛くなったため、再根管治療を行っています。

洗浄液を満たして超音波の振動を与えることで汚れを落としています。

根の中が綺麗になったのを確認しています。

封鎖する材料で詰めています。今回はガッタパーチャという材料で詰めていますが、他の種類のセメントもあり、根の状態によって選択していきます。ただ、大事なことは、歯を保存しつつ、可能な限り細菌を減らすことが根管治療の成功に近づきます。

当院では、ラバーダム、マイクロスコープをさまざまな道具を駆使して、根管治療を行っています。最新の器具を使用して、治療を行っていますが、大事なことは最新器具ではなく根管治療の原理原則で、「細菌を歯の内部に新たに入れないように内部を綺麗にする」これを守ることが大事だと考えています。

根管治療でお悩みの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。ご相談に乗ります。