再根管治療。汚れたガッタパーチャの除去

投稿日:2022年2月9日

カテゴリ:根管治療

根管治療

根管治療という治療をご存知ですか?

歯が痛くなったり、歯茎が腫れた時に、大きい虫歯が原因だった場合に行う治療の一つが根管治療と言います。

原因は虫歯が進行して、歯の内部の神経の管まで細菌が侵入してしまう事による感染です。

根管治療はこの侵入した細菌を可能な限り除去することで炎症を抑えることを目的とします。

ただ、小さい歯の内部を綺麗にするのはとても大変でさらにお口の中は雑菌だらけなので、日本の保険の根管治療の成績は、3〜5割程度と言われています。実際に、以前治療した歯が再度痛くなったり、腫れてきたり、被せ物が取れたので再治療という患者さんはとても多いです。

 

この写真はある患者さんの歯をマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で拡大して上から記録したものです。

被せ物を外して、歯の内部を観察しています。

他院で根管治療を行っており、根の中に材料が詰めてあります。この根の中に詰める材料をガッタパーチャと言います。ゴムに似たような個体です。

再度根の先に炎症を起こした場合、細菌が繁殖しているので、このガッタパーチャも除去して、洗浄して綺麗な状態にしてからまたガッタパーチャなどの封鎖する材料で詰めていきます。

除去する方法は、超音波の震動や熱を加えたり、引っ掛ける道具や細いドリルみたいなもので取ったり、溶解液で溶かしたり、それぞれの状態で判断し選択します。

この写真は超音波の道具を使用して除去しています。

 

こちらの写真は細いドリル(ニッケルチタンファイル)を使用してガッタパーチャを除去しています。

だいぶ除去できて綺麗になりました。

細かい材料が残ってないかチェックしたり、そもそも汚れがないか確認し、洗浄液などを使用して綺麗にしていきます。

このように丁寧にマイクロスコープで拡大して確認しながら汚れを取ることで当院では高い成功率を保つことができています。

根管治療でお悩みの方、虫歯が気になる方で調布市の歯科医院をお探しの方はぜひご連絡ください。