根管治療の終わりに封鎖する材料

投稿日:2022年4月1日

カテゴリ:根管治療

虫歯が大きくなって神経を取る治療を根管治療と言います。

根管治療をした歯が再度感染して、歯茎が腫れたり、歯が痛くなったりしても根管治療は必要になります。

歯の中に細菌が侵入してしまったら根管治療が必要になるということです。

歯磨きをするのは、歯や歯の周りに細菌がつかないようにして、虫歯や歯周病を予防しています。

根管治療は、歯の内部をお掃除して、細菌を取り除く治療となります。

ただ、その歯の内部のお掃除がとても難しいのです。

根管治療は、日本の保険での成功率は3〜5割と言われています。

失敗すると歯茎が腫れたり、痛みが出たり、歯が揺れたりして、再治療が必要になったり、抜歯が必要になったりします。ただ、すぐに症状が出ないことも多く、数年後に症状がでて気づくので、一見治っているように見えることも多いので治ったと勘違いしてしまうことは多いです。

根管治療に特化している医院の治療は、一時的な症状の除去(今の痛みや腫れをとる)ことを目的ではなく、その歯がどれだけ長期的に残せるかに重きを置いています。その瞬間の痛みだけとって、数年後に抜歯になりました、では意味がありません。

歯の内部が汚れて、繁殖した細菌によって炎症が起きているので、細菌の数を減らすと自然と炎症は落ち着いてきます。根管治療は虫歯になっている部分をしっかり除去して、洗浄液で洗います。多くのケースが基本をしっかり守れば、落ち着いていきます。しかし、油断してはいけません。痛みがなくなったからといって、終わりではありません。歯の内部は空洞になっているので、しっかりと封鎖しないと再度細菌が繁殖してしまいます。患者さんによっては痛みが消えたから治ったと思って通院を止める患者さんもいますが、かなり危険です。仮蓋がしてありますが、もしそれが取れたら再感染してより細菌が繁殖して抜歯のリスクがとても高くなります。痛みや腫れだけに注目しすぎずに最後まで治療は受けましょう。

根管充填

根管治療後の封鎖はガッタパーチャというゴム性の材料や、MTAというセメントなどを使用することで細菌の繁殖を防ぎます

この患者さんは根管治療を行い歯の内部を綺麗にした後の写真です。ぽっかり穴が空いています。

ガッタパーチャやその他の材料を使用して封鎖したところです。

このようにマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用して高い倍率で拡大して隙間なく封鎖することで再感染を防ぎます。

この後さらに上部も封鎖して、噛めるようにしていきます。

根管治療はとても難しくなかなか治りません。最初の治療がとても肝心なので根管治療の得意な特化している医院での治療をお勧めします。

根管治療でお悩みで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。