根管治療での使用する薬液

投稿日:2022年4月4日

カテゴリ:根管治療

根管治療は、歯科治療でかなりの割合を占める治療の一つです。

大きな虫歯や、被せ物の再治療、歯茎が腫れた、歯をぶつけて黒くなった時などに行われる可能性がある治療の一つです。

歯髄炎や根尖性歯周炎という病気になった時に行う治療です。

原因は細菌感染です。細菌が歯の内部で繁殖して、神経を攻撃したり、歯の根の先で膿を作ってしまいます。そこで細菌を可能な限り除去して治癒方向へ向かわせるのが根管治療です。

根管治療は簡単にいうと歯の中のお掃除です。皆さんが行っている歯磨きは、歯や歯茎の周りの汚れを除去して細菌の繁殖を抑えることで虫歯や歯周病の予防をしています。毎日細菌感染を防いでいるのです。。

歯の内部に細菌が入ってしまうと歯ブラシではもう汚れを取ることはできません。なので我々歯科医師が歯の内部の汚れを専門の道具を使用して汚れを取っています。簡単にいうと歯の中の歯磨き、お掃除をしているのです。しかし、それがとても難しいために根管治療は何度やっても治らなかったり、何年もかかったり、再度腫れたり痛みが出たりして何度も再治療になって、最終的に抜歯になってしまうのです。

根管治療が難しい理由

その難しい理由の一つとして、歯はとても小さく、根の中はさらに小さいです。そして、歯は人それぞれ大まかな形はありますが個人差や左右対称にならないことも多いです。さらに細菌は目に見えません。細菌が除去できているかわからないのです。

当院や根管治療に特化している医院は、マイクロスコープやラバーダムやCTなどの様々な機器や器具を使用して成功率を上げています。

根管治療が必要な歯をマイクロスコープで確認してわかるのは、内部がドロドロになって汚くなっています。家のお掃除でもそうですが、拭き掃除だけで大丈夫なこともありますが、ベタベタしたものをこぼしちゃった場合は濡れ雑巾など使用したり、洗浄液などを使いますよね。根管治療も同じで内部をしっかり洗浄液を使用して綺麗にしないといけません。

根の治療をしているところの写真です。

ドロドロしています。洗浄液で満たしています。

器具を使用して洗浄液を歯の根の先に染み渡らせていきます。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液という薬液を使用しています。

他にもEDTAという薬液も使用します。

次亜塩素酸ナトリウムの効果としては、抗菌性・組織溶解性・細胞毒性などがあります。細菌をやっつける効能があり、濃度や温度をあげると効果が上がります。しかし、効果を上げすぎると体に害を与えてしまいます。細菌に効果があり、体に害のない濃度で使用しています。

少し綺麗になりました。

内部をしっかり綺麗にしたら穴を封鎖して歯を補強して被せ物をセットして噛める状態に戻します。

根管治療はとても難しい治療です。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。