不適合な詰め物をマイクロスコープで確認する

投稿日:2022年5月19日

カテゴリ:虫歯治療

銀歯や詰め物は全てのものが歯にぴったりとフィットしているわけではありません。

噛むことには支障はないのですが、隙間があったり、段差があって汚れが溜まりやすい状況になっていることは多々あります。

詰め物と歯に隙間や段差があった場合、そこに汚れが溜まり虫歯や歯周病になります。

特に虫歯になると詰め物の下で歯が溶けてしまい、セメントが溶解したり、詰め物と歯の接着力が弱くなったりします。そうなると詰め物の下で虫歯が大きくなり神経まで進行してしまったり、詰め物が取れたり、歯がかけてしまいます。

できればそうなる前に、治療することが歯の長期保存につながります。

この写真では上の歯の奥歯に詰め物が入っています。

不適合なため除去していきました。

詰め物を外したところです。

内部の虫歯は大きかったですが、神経までは虫歯は進行していませんでした。

銀の詰め物や白い詰め物は噛むことはできても不適合なく詰めるのはとても難しいです。

噛めないと患者さんは気付きますが、不適合に対しては患者さん自身もなかなか気づかないですし、歯科医師も気づくことが難しいです。

当院のようにマイクロスコープ(歯科用の顕微鏡)を使用して歯を拡大して観察すると段差や隙間に気づくことができますが、肉眼のみのチェックではなかなか難しいです。

マイクロスコープを使用して段差や隙間を見つけたら治療をすることで虫歯の予防を行ったり、小さい虫歯の段階で治療することで神経を取ることなく低侵襲の治療が可能になります。虫歯が大きくなってからでは歯が溶けて、低侵襲に治療したくても難しいことが多いです。

違う角度から確認して虫歯の取り残しを確認しています。

不適合な詰め物、虫歯のみを削り健康な歯を削らないように精密に治療していきます。

削った歯は2度と再生しません。マイクロスコープを使用して最低限の侵襲で治療することが歯の保存につながります。

定期的にクリーニングに行くことは、このような痛くない時に虫歯になりかけている歯を見つけてもらうことも大事な一つの目的です。

マイクロスコープでの虫歯治療やクリーニングを希望で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。