不適合の詰め物を綺麗にするダイレクトボンディング

投稿日:2022年5月20日

カテゴリ:虫歯治療

銀の詰め物や保険治療の白い詰め物(コンポジットレジン)での治療は、虫歯の痛みを無くしたり、噛めるようにすることはできますが、適合性がいいものを作るのはかなり難易度が高いです。

さまざまな理由がありますが、限られた時間や材料、さらにお口の中は人それぞれ違いがあり、口を開けやすい、開けにくい、唾液が多い、少ない、見えやすい歯、見えにくい歯などなどさまざまあり、精度が高いものを作るのが難しいです。

実際、歯科治療をした歯が再治療になりやすく、詰め物が取れてきたり、詰め物の下で虫歯があったなんて経験や話は聞いたことがあるともいます。

当院では、今現在、痛みがある、腫れている、などの主訴(歯医者に来た主な訴え)を治療することはもちろんですが、クリーニングなどでチェックした時に、不適合な詰め物被せ物があったときは患者さんにリスクを説明し、今後どうなるか、いつ治療に介入した方がいいかを相談します。

不適合な詰め物

不適合詰め物は、汚れやすく、汚れには細菌が繁殖し、虫歯や歯周病を引き起こします。

いくら頑張って歯磨きをしても、段差や隙間がある詰め物が多ければ汚れやすくなってしまいます。

そのため、「こんなに頑張って磨いているのに虫歯に!?」「毎日2、3回磨いているのに歯茎から出血、腫れてきた!」なんてことになってしまいます。

当院では少しでも再治療にならないように、歯磨きをやりやすい歯にして、なるべく歯の長期保存をモットーに日々診療を行っています。

これは上の歯の間をマイクロスコープで写真を撮りました。

歯の間に詰め物がしてあります。画像で見ると不適合なのがわかります。

ただ段差があると説明されてもどのように不適合だったり汚れが溜まっているかわかりません。

場合によっては動画で見せることで理解できるようにしています。

患者さんが治療を希望したため、詰め物を外していきました。詰め物を綺麗に取り除いたところです。
ラバーダム防湿をしています。

処理を行って詰める作業に移ります。

詰め終わったところです。

不適合なく詰めてあるのがわかります。

一つ一つの精度を上げて再治療のない状態にするには、マイクロスコープで拡大して観察、治療をする必要があります。

マイクロスコープでの虫歯治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。