段差のある詰め物の下の隠れた虫歯

投稿日:2022年6月13日

カテゴリ:虫歯治療

虫歯治療は虫歯で柔らかくなってしまった部分を削って、何か材料で形を補って歯としての機能を回復させることが多いです。

特に小さい虫歯の場合は、虫歯を削って、銀歯、セラミック、高分子の樹脂などで詰めることが一般的です。

歯を削らない治療

削らない治療(薬液、レーザー、特殊なセメント)などありますが、削る量が全くないわけではないですし、穴自体は埋めないといけません。どのような治療を選んだとしても、穴が空いてるところを封鎖しないと噛むこともできないですし、穴に汚れが停滞し続けてより虫歯が進行してしまいます。

しかし、この詰める治療は沢山行われている治療ではありますが、とても難しいです。

不良な詰め物は数年後に取れたり、再度虫歯になったり、歯茎が腫れたりします。

経験された方は多いと思います。痛みはないけど、詰め物が取れたり、銀歯の下で虫歯になってしまったことあるでしょう。場合によって虫歯が大きいので神経を取ることになったりしたこともあるでしょう。

 

先日当院に来院された患者さんの画像ですが、詰め物の下が不適合で虫歯になっています。

詰め物の不適合は、段差だったり、隙間が存在し、汚れが停滞しやすくなります。

汚れが停滞すると細菌が繁殖して、歯を攻撃したり、歯茎を攻撃します。これが虫歯や歯周病になる原因です。なので、本来は不適合なものがあったら、やりかえて精度の高いものした方がいいです。しかし、患者さん自身や場合によっては歯科医師ですら、不適合なものが入っているかどうかわからないのが現状です。

そこを解消できるのがマイクロスコープです。マイクロスコープは歯科用の顕微鏡で、肉眼の20倍以上の拡大をすることができます。

このように拡大してみると不適合な詰め物の下が黒くなっていて、隙間が空いていることがわかります。

患者さんに画像を見せて虫歯になっていることを伝えて治療を行いました。

詰め物を外して綺麗にしているところです、外してみると内部が深く進行しているのがわかります。

柔らかくなったり、ドロドロしている部分には詰め物はくっつかないので、綺麗にしたことを確認して詰め物を接着させていきます。ラバーダム防湿を行い、唾液や舌、頬などを排除して、汚染されないようにして治療を行っていきます。

綺麗に詰めていきました。

段差なく詰めることができました。

段差がないことで、汚れが停滞することがなくなり、虫歯や歯周病のリスクは減ります。

小さい詰め物一つの不適合から虫歯が進み、場合によっては神経を取ることになったり、歯周病が進行することがあります。

小さい虫歯こそしっかり丁寧に時間をかけて治療する医院で診てもらうことが大事です。

マイクロスコープでの精密な虫歯治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。