神経を抜く治療(根管治療)

投稿日:2023年2月24日

カテゴリ:根管治療

歯が何もしていなくてもズキズキするという主訴で来院された患者さんがいらっしゃいました。

2,3ヶ月前は冷たいものがしみる程度だったが、ここ数日何もしてなくてもズキズキ痛みが出て、痛み止めも効かないし、痛くて寝れないととても症状に苦しんでいました。

ここで当院で気をつけているのは症状だけで判断しないという事です。

まずは症状を聞き、お口の中を診察して、検査を行い、必要であればレントゲンなどの検査を行います。

下の奥歯に怪しい虫歯があり、歯の神経の検査の歯髄電気診断や冷刺激診断、打診、歯周検査などを行ったところ、明らかに強い反応があったため、歯髄炎を起こしていると診断し、神経をとる治療(根管治療、抜髄)を説明しました。

歯の神経の治療は根管治療以外に歯髄保存療法と言って、神経を残す治療もありますが、全ての虫歯治療に当てはまるわけではなく、条件があるため、今回は神経を取ることになりました。

これが下の歯の内部をマイクロスコープで写したものです。

唾液などが混入しないように青いシート、ラバーダムマスクを使用して、可能な限り清潔な状況下で治療行っています。

歯の内部から出血が見られます。

洗い流して上部を少し綺麗にしたところです。

内部に穴が何箇所か見えていますが、これが歯の根の穴です。ここから10mm〜20mmくらいの位置に根の先があります。

そこまでの神経や汚れをとっていきます。

だいぶ綺麗になってきましたが、穴と穴が細くつながっているように見えます。

そしてそこに神経が入っているのがわかります。このような部分をしっかり洗浄したり、綺麗にしないと後々に根の治療の再発が起こる可能性が上がります。

そして、これはマイクロスコープでここまで拡大しているから見ることができるのであって、肉眼では見つけることは難しいです。

歯の形態は様々でこのような細い隙間を見つけるのは、根の治療に特化している医院でないと難しいです。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。