歯茎が腫れてしまった時の治療(根管治療)

投稿日:2023年4月4日

カテゴリ:根管治療

ある患者さんが歯茎が腫れて当院に来院されました。

他院で根の治療をしてもらったようですが、治療後数年してから何度か腫れていたようです。

すぐに腫れが引くのと痛みがなかったので放置していたようです。

当院に来院した時には少し症状が落ち着いていたようですが、歯茎からニキビのような小さい腫れがありました。

検査をしてレントゲンを撮ると根の先に膿が溜まっている状態でした。

再度根の治療が必要なことを説明し、治療を開始していきました。

根の治療をした後に詰め物がしてある状態でした。

詰め物と歯の間が不適合で虫歯になっている状態です。

根の治療(根管治療)のやることは、歯の内部の細菌を可能な限り除去していくことになります。

まずは古い詰め物や虫歯を徹底的に除去しています。これができていないと何度治療しても治らないです。

詰めものを外したところです。

内部が柔らかく変色しているところがありました。このようなところに細菌が住み着いています。

触った感じや色で大体の虫歯はわかりますが、取り残しを防ぐために虫歯染め出し液を使用して虫歯を明確にします。虫歯の取り残しに気づけることと、健康な保存できる箇所も明確にわかるので、当院では虫歯染め出し液(カリエスチェッカー、カリエスディテクター)を使用しています。

虫歯を削っては、再度染め出して取り残しがないように徹底的に行います。何度も行うことが重要です。

このようにしっかり染まります。虫歯が残っていたのか、再度感染したのか正確にはわかりませんが、ここを取らないことには根の先の膿は治りません。

まずは上部の虫歯をしっかりとり、その後、歯の形を整えてからラバーダム防湿(歯の周囲の青いゴムシート)を行いました。

細菌を取り除くことが目的なので、治療中に細菌の侵入の可能性は減らさないといけません。治療中に唾液に汚染されることを避けるため、根管治療で高い成功率を出すにはラバーダム防湿は必須です。

ここまで整ったら、しっかり清掃してから歯の上部から内部の方へ進めていきます。

一つ一つの工程を丁寧にしないと根の治療は再発することが多いです。

根の治療、根管治療でお困りの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。