小さい虫歯に見えて、実は内部で大きく進行した虫歯だったケース                                                                       

投稿日:2023年9月30日

カテゴリ:虫歯治療

虫歯は自分自身で気づける時と全く気づけない時があります。

痛みがあったり、大きな穴が空いてものが詰まったり、フロスが切れたりした場合は、虫歯になったと自覚できるでしょう。

しかし、検診やクリーニングで虫歯を指摘されたり、レントゲンを撮ったら黒い影が写っていたりした場合も虫歯の発見の機会ですが、自覚がないことが多いです。

無自覚の虫歯の状態では、虫歯は奥へどんどん進行してしまいます。

歯の内部には神経(歯髄)があり、そこまで進行すると歯髄は感染し壊死していきます。

痛みや腫れが出ることもありますが、その時ですら症状が出ずに無自覚の時もあります。

そして、歯の根の先で炎症を起こして、根尖性歯周炎になってしまいます。

根尖性歯周炎になると、基本は根管治療を行いますが、抜歯などの治療が必要になる場合もあります。

抜歯などの大きな治療になるのを避けるためにも、虫歯が歯髄まで達する前に治療に介入することが歯を守ることにつながります。

この歯はマイクロスコープを使用して撮影したものです。

歯の咬合面に小さな穴が空いています。

肉眼でも見ても虫歯のような感じはしません。そして痛みもないため患者さんの自覚は全くありません。

しかし、マイクロスコープで拡大して確認すると穴が空いており、レントゲンで虫歯が確認できたので、治療を始めました。

少し削ると内部がドロドロと溶けていました。入り口は小さいですが、中で大きく進行していました。

当院では虫歯治療の時に虫歯染め出しえきを使用しています。

虫歯の範囲を正確に知るために使用しています。昔からある液ですが、なかなか一般の歯科医院では使用されていないようです。

内部が濃く染まっています。

しっかり取り除いていかないといけません。検知液のメリットは健全な部分は染まらないので、健康な部分は削らないように虫歯になったところだけを削ることができます。

検知液が絶対というわけでもないので他の診査をしながら虫歯を取り除いていきます。

ラバーダムマスクを行い、詰めていきます。

虫歯治療でもラバーダムマスクをすることが大事です。

ダイレクトボンディングです。

虫歯を詰め物で治療を終えたところです。

段差なく詰めることができました。

歯を少しでも長く持たせるために、マイクロスコープを使用して精度の良い治療を行うことは必須です。

虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。