虫歯を放置するとこんなに歯茎が腫れてしまうことがあります

投稿日:2023年11月1日

カテゴリ:根管治療

虫歯は口の中にいる細菌が砂糖などを栄養にして酸を産生し、それによって歯が溶けてしまう病気です。

虫歯は原因を除去しないで放置すると進行してしまう病気です。

一番左の状態であれば、砂糖の摂取を抑えて、歯磨きをしっかりしていれば進行を止めることができます。

2番目以降は穴が空いてしまっているので、穴を埋めないと歯ブラシが届かず、汚れが停滞することになり虫歯は進行することがほとんどです。

そして、3、4つ目以降は内部の歯髄(神経)が細菌感染してしまます。歯髄を取り、内部の感染を取り除かないと治りません。これを根管治療と言います。

5番目は、感染が進み、根尖性歯周炎と言う状態です。根管治療で細菌を除去するか、歯ごと細菌を除去するか(抜歯)、どちらかが必要になります。この状態で放置すると、場合によっては歯茎が大きく腫れて痛みが出ることがあります。場合によっては、発熱したり、喉が腫れて食事がしづらくなることもあり、とても危険な状態になることもあります。

 

歯茎が腫れた

今回は5番目の状態の写真をお見せします。この患者さんは歯茎が腫れて痛くて我慢ができないのですぐに見て欲しいと来院された方です。

以前から痛みがあった歯で、他院で治療を行ったが痛みや腫れが引かないので当院に来たようです。

この場合は、膿を歯茎から出してお薬を飲んで安静にしてもらい、腫れが引いて体調が問題ないのを確認して治療を行なっていきました。まれに処置をしても腫れや痛みが引かない、範囲が広がっている、呼吸がしづらいなどのより悪化した状態になることがあります。その場合はすぐに口腔外科のある病院に紹介して適切な処置が必要になります。

この患者さんは、すぐに痛みも引き治療を行うことができました。

腫れるかどうかは、患者さんの体力や口腔内の清掃状況、虫歯の範囲など様々なことに依存するのではっきりとはわかりません。どの先生が治療しても治療後に腫れや痛みのピークが訪れることもあります。

こうなる前にしっかりと治すことが大事です。

定期的なクリーニングに通い、虫歯の初期でしっかり治すことが大きな問題にならず、歯を残すことにつながります。

根管治療や虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。