根の治療の成功率を上げるために必要な道具

投稿日:2023年11月17日

カテゴリ:根管治療

根の治療(根管治療)には様々な道具が必要です。

現在、一般的な歯科医院での保険治療の根管治療の成功率は3〜5割と言われています。

根の治療を行ったのに数年後に腫れてきたり、痛みが出たり、被せ物が外れてたり、虫歯になっていたり、様々な理由で再治療になることが多いです。実際に治療した歯が再度治療になったり、場合によっては抜歯を宣告された方はいらっしゃるのではないでしょうか?

根管治療は、細菌が原因で歯髄や根の先に炎症が生じる病気に対して行う治療です。

様々な方法で細菌を除去していきます。

例えば、この写真は以前他院で治療した歯が痛くなったために、再度根管治療を行っている時のものです。

マイクロスコープで拡大して観察しています。そしてラバーダムゴムというシートで治療している部位のみを明示しています。

根管治療ではこのマイクロスコープとラバーダムシートは必須です。

根管治療は、以前は手指の感覚で治療を行っていましたが、マイクロスコープによって根の見て治療することができるようになりました。まだまだ普及率は低いですが、マイクロスコープがあるとないでは成功率に大きく差が出ます。

古い材料をニッケルチタンファイルや超音波チップを使用して除去しています。

根管治療は根管を封鎖して治療を終えます。再根管治療の場合は、以前につめた封鎖材を除去する必要があります。古い材料を取り除き、内部をきれいにしていきます。

超音波チップは過剰に歯を削らずに根管の内壁を整えたり、細菌を洗い流すのに有用です。

ニッケルチタンファイルはモーターにつけて使用し、根管内を短時間で形を整えたり、古い材料を除去することができます。

洗浄液を使用して可能な限り細菌を除去していきます。だいぶきれいになったのがわかります。

洗浄液を使用した後は、最終的なお薬を詰めて治療を終えます。

その後術前、術後にCT(3Dのレントゲン)などを撮影し、骨の治りを確認します。

CTで様々な角度から見ることでどの部位に根の炎症があるか、どのように歯が湾曲しているかなどを見ることができます。

根管治療での必須道具

根管治療で当院が思う必須道具は、マイクロスコープ、ラバーダム、超音波チップ、ニッケルチタンファイル、CTなどです。

なかなか一般の歯科院では全てを使用するのが費用的や時間的に難しいようです。その結果が3〜5割の成功率につながってしまっています。

根管治療はとても難しい治療です。

一つ一つの工程を精密に行うことで高い成功率を出すことができます。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。