虫歯を削る。健康な歯を削ってはいけない。

投稿日:2024年1月15日

カテゴリ:虫歯治療

冷たいものを飲んだ時に歯がいたいので診て欲しいという主訴で来院した患者さんがいらっしゃいました。

歯科治療は数年ぶりで、定期検診も行っていなかったようです。

数週間前から前から歯にものがよく詰まるようになり、それに伴い歯がしみるようになったそうです。

当院の強みは歯を残すことに特化して治療を行っていることです。

歯を残すということには、抜歯宣告を受けた歯を残すように治療することはもちろんですが、歯の神経を残したり、可能な限り歯を削らないで虫歯治療をすることも含まれます。それは、神経を残すことや歯を削らないことが将来的に歯の長期予後につながるからです。

歯を残すために

歯を長期に保存するために、大事なことは、まずしっかり診断することです。

ここが一番大事ですが、患者さんには伝わりにくいポイントでもあります。

実は歯の神経の確定診査はとても難しく、さまざまな診査をしても推測することしかできません。

なので、一つの診査や経験で判断する先生もいますし、当院のように何種類か診査を行い、総合的に判断する先生もいます。

これは、いい悪いではく、その先生の考え方からくるものです。

先生によっては、歯を残す治療に特化している先生もいれば、入れ歯に特化している、インプラント、歯周病、噛み合わせ、などさまざまな治療に特化している先生がいます。

当院は、歯を残す治療に特化しているため、なるべく診査情報を集め、少しでも歯が残る可能性を上げます。

具体的には、視診、歯髄電気診断、冷刺激診断、打診、レントゲン診断、などを使用します。

これはこの患者さんの虫歯の写真です。

マイクロスコープという歯科用の顕微鏡を使用して、拡大して記録しています。

拡大してみることで、虫歯の位置をはっきりさせることができます。

明らかに虫歯になっているのがわかります。

この虫歯になっているところは綺麗にしないといけません。

しかし、虫歯の難しいところは、深さや範囲がとてもわかりにくいところです。

深さがわからないので感覚で削ると、深く削りすぎて神経まで削ってしまったり、範囲がわからなくて虫歯を取り残してしまったりと、さまざまな問題があります。

皆様の中にも、治療した歯が再度虫歯になった経験があると思います。

それは、歯磨きの問題もあるかもしれませんが、取り残しなどの問題もあります。

当院ではこのカリエスチェックというものを使用して虫歯を染め出しています。

これを使用すると虫歯が染まり、健康な部分は染まらない状態になります。

これがカリエスチェックで染めたところです。かなり広範囲に虫歯が広がっています。

隣の銀歯の下でも虫歯ができていました。銀歯は虫歯になっていないからと判断し、放置していたら数年後の虫歯が大きくなってたくさん歯を削ることになったでしょう。

虫歯は進行してしまうので、小さいうちにしっかり取り除くことが歯を残すことにつながります。

このように虫歯と染め出した虫歯や治療後の写真をマイクロスコープでみることで患者さんも納得できますし、歯を大事にしてももらえるようになると実感しています。

虫歯治療や歯を残す治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。