虫歯があるところを明確にする染色液
投稿日:2023年11月27日
カテゴリ:虫歯治療
皆さんは、虫歯を見たことがありますか?
虫歯の治療を受けたことがあっても、「虫歯」をはっきりと見たことある人は実は少ないと思います。
鏡でお口を見て、黒くなっているのが虫歯、これぐらいならある人はいるかもしれません。
しかし、黒くても虫歯じゃない時もありますし、黒くない虫歯も多いです。
そして、歯はとても小さいのでなかなか見ることができません。
患者さんは虫歯がどれくらいの大きさやどれくらい深いのかわかりずらいのです。
実は、歯科医師も虫歯の範囲は分かってない時もよくあります。そのために、レントゲンを撮影したり、他の医療機器や染色液を使って範囲をわかるようにする必要があるのです。しかし、現実はそのような医療機器や染色液を使用せずに、感覚に頼って虫歯治療をする先生も多いです。もちろん感覚だけでうまくできる先生もいらっしゃいますが、なかなか匠の技術を持っている先生は少なく、感覚だけでやって虫歯の取り残しや、歯の削りすぎで神経まで障害されてしまうケースが多いです。
虫歯治療
当院では、虫歯治療と根の治療に特化しています。虫歯の取り残しや健全な歯質を可能な限り残すことに力を入れています。そのために虫歯をマイクロスコープという機器を使って精密に除去します。そして虫歯染め出し液(カリエスチェッカー、カリエスディテクター)を使用して、虫歯の取り残しがないように、健全な歯を過剰に削らないように徹底しています。
歯が欠けたという方が来院されました。
この画像は下の欠けた奥歯をマイクロスコープで拡大して記録したものです。
歯が欠けただけでなく、虫歯にもなっています。
古い詰め物を除去し、虫歯を少しづつ除去して行きました。
ここで虫歯染め出し液、今回はカリエスチェッカーを使用しました。
染めた後です。
古い詰め物下は全く染まっていません。しかし、虫歯はしっかりと染まります。
このようにはっきりと染めることで、この後の虫歯治療は、染まっているところだけを削り、健康な部分は削らないように気をつけることができます。
染め出し液以外にも硬さや色も判断材料になるので、マイクロスコープで確認しながら虫歯治療することが、歯を長持ちさせることにつながります。
詰め物を行いました。
今回はコンポジットレジンという材料を使用して、ダイレクトボンディング法で詰めて行きました。
滑らかに穴が封鎖されています。
当院では小さい虫歯こそしっかり時間をかけて丁寧に治すのが大事だと感じています。
虫歯でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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